マイカについて

雲母(マイカ)は古くから"きらら"と言われ、外国ではラテン語から出た Micareから Micaと呼ばれています。
雲母は天然鉱物の一種で、板状配列をしている為に薄片状に剥離し得る物で、耐熱性、耐久性、機械的強度、可撓性等の特長、湿気に対する抵抗力の大なる点等の諸性質を備わっていて電気、物理、化学の三分野に渉って他に匹敵するものが無いほど優れた特性を持つことから、電気絶縁材料の中でも重要な物となっています。

雲母の種類には
大別して白雲母又は加里雲母と呼ばれる硬質マイカ(マスコバイト)、金雲母又はマグネシアマイカと呼ばれる軟質マイカ(フロゴパイト)の二種類があります。
硬質マイカには淡紅色をしているもの(ルビーマイカ)、淡緑色をしているもの(グリーンマイカ)があります。軟質マイカは電気的性質、機械的性質は硬質マイカに比べ若干劣りますが耐熱性に優れています。

ブロックマイカ
採掘したマイカ原鉱から岩石片、孔、傷などの欠点を取り除き、厚さ約0.18mm以上の物で、生マイカとも言います。これ自体で電気用その他に使用されます。又、0.015〜0.03mmに剥した大きさ約1.7cm2以上のマイカ薄片をはがしマイカと言います。厚さと大きさの範囲は、種類と商用大きさによって異なります。
マイカから取り得る規定長以上の短片を有する最大長方形面積で大きさを区分し、表面の変形、マイカの固有の色と異なった色の汚れ(植物性汚染、鉱物性汚染、等)により、品質が等級分けされます。

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